映画『オットーという男』感想と見どころ3選を劇場鑑賞後に解説!
オットーという男は周りとの関係性と過去に感動!主人公と妻に何があった?
2023年3月10日公開の映画『オットーという男』は、スウェーデン発の小説を映画化した作品。俳優トム・ハンクスが町の嫌われ者を演じ、妻と何があったのかが語られていく感動的な映画です。
この記事では、映画『オットーという男』を劇場鑑賞した後の感想とこれから観る人に知ってほしい観どころをご紹介していきます。
なぜ観るべきか?
頑固で嫌われ者のオットーがどのように変化していくのか気になる中、個性的なご近所さんや過去にも注目!関係性を踏まえて、ラストの展開は感動すること間違いなしです。ヒューマンドラマに惹かれる映画ですよ。
観て何を感じたか、考えたか?
愛する人を亡くしたら、自分は果たして生きていけるか…そう考えてしまう映画ですね。生きがいについて考えたり、家族や周りとの関係を考えたりもしてしまうかもしれませんね。オットーから学べることもきっとありますよ。
観終わった後、どんな気分になるか?
オットーの生き様を見て、愛する人のためにも生きていかなければという気持ちが伝わってきました。周りとの関係を良好にしていると、助けられることもある…優しい気持ちになる映画で、涙を流しつつも見守りたくなるでしょう。
観どころ(なぜ観るべきか)
映画『オットーという男』を劇場鑑賞した見どころは以下3つ。これから視聴しようか考えている人は参考にしてください!
- 命を断とうとするオットー
- オットーと近所の人たち
- オットーとソーニャのストーリーに注目
命を断とうとするオットー
愛する妻・ソーニャをガンで亡くして半年…退職を機にオットーはリビングで首を吊ろうとするという衝撃的な始まりを見せましたね。しかし、向かいの家にマリソル一家が引っ越してきたり、ロープを支えていた部分が取れてしまったりしたことで首吊りを中断。それでも次は車で一酸化炭素中毒による自殺を試みるためハラハラしました。
マリソルがガレージのシャッターを叩き、夫のトミーが病院に運ばれたとのことで、またもや生きながらえてしまったオットー…過去を思い出しつつ、今度は駅のホームに立って電車を待つのです。「次こそ死んでしまうのでは!?」と思いきや、まさか隣りのおじさんが線路に落ちてしまうとは思いもよりませんでした。周囲の者たちはスマホで撮影したり、おののいたりするばかり…オットーは危険を顧みず男の人を助けて、自身もまた他の人の手を取って助かるのを見てホッとしましたね。
最後はまさかの銃による自殺でしたが…しっかりと部屋を汚さないよう整えつつ、服も考えて選ぶのを見て「これが最期かな」と感じさせます。まさか、マルコムが泊めて欲しいと言って戸を叩き、死ぬ機会を逃すとは驚きましたが良かったです。
オットーと近所の人たち
オットーを取り巻く人たちは、個性的で言い人が多かったですね。彼が住んでいた区画にはいくつか同じような家が立ち並び、私道がありましたね。そこでオットーは、車に許可証があるか、ゴミは分別されているかなどしっかり見て周るのです。ご近所さんが彼の姿を見ると、「ハーイ!オットー!」と明るく声を掛けていたのが印象的。
大きく足踏みをしながら歩くジミーや、小型犬を散歩させる女性などなど。オットーが犬と女性を目の敵にしたり、ノラ猫をジミーが飼うべきだと言ったり、優しく接していたわけでは無いのですが…それでもどこか人望を感じさせるのが不思議です。
映画の終盤にかけては、マリソルのおかげで近所の人とも良い感じに過ごせるようになるのも注目ですよ。
オットーとソーニャのストーリーに注目
オットーは若い頃に軍隊に入ろうとしていましたが、心臓の持病により身体検査で落とされてしまいましたね。帰りの電車でソーニャが本を落としたのを見て、彼女と会話するようになった…軍に入ることを当てにしていたためオットーはあまりお金を持っていませんでしたが、ソーニャを気にする様子を見せなかったのが印象に残ります。オットーの献身的な雰囲気に惹かれたのか、彼が大学を卒業するまで見守ってくれていたという感じもしました。
今の家に引っ越して、ご近所付き合いも良好だったオットーとソーニャ。オットーは近所のルーベンスと友人関係を築くのですが、車の好みをキッカケに疎遠となるのは何とも言えない感情を覚えましたね。
そんな平穏な生活を送っていたオットーたちですが、まさかバスの事故がキッカケで色々と変化してしまうとは驚きです。ソーニャが車イス生活となったため、家電が低い位置にあったことも踏まえて、オットーの過去が徐々に明かされていくというストーリーに見入ってしまいました。
考察(何を感じて考えたか)
堅物のオットーがマリソルとの関わりを中心に、少しずつ変わっていくのが今作のポイントでしたね。
マリソルはオットーに縦列駐車を助けてもらったこともあり、チキンやクッキーなどを彼に差し入れするのです。オットーは渋々としつつ受け取り、クッキーは意外に美味しいと言っていましたね。そして、彼女の気遣いを快く思うように…というよりかは、車の免許を入手するための講師になったり、彼女の子供たちの面倒を見たり、世話役となっていきました。
関わりたいわけではないオットーですが、マリソルが妊婦だったことや、スペインから越してきて頑張っているというのが要因だったのかなと思います。特に、ソーニャが妊娠していたことも思い出したのかなと…ナイアガラの滝へ旅行に行った帰りに事故に遭い、ソーニャは車イス生活を余儀なくされたことを思うとオットーの心情を考えさせられました。
オットーはソーニャはとの間に子をもうけることはできませんでしたが、用意していたベビーベッドがマリソルの第3子のために使えたのは良かったですね。赤ん坊を抱いていて欲しいと言われた時には、恐々としながらもベビーベッドに降ろしていくのが伝わってきました。マリソルの娘たちに本を読んでと言われたり、おもちゃ遊びをしたりというシーンも多かったですが、子供に対しても世話焼きな一面を見せてくれたと感じます。
そんなオットーがルーベンス夫妻のために不動産会社と戦うラストは、これまで築いてきた周りとの関係の集大成を見せてくれた!SNSのジャーナリストにレポートを任せつつ、オットー自身は猫を撫でる…不動産会社を追い返すことができたのは、彼の人望があってこそだと言えるでしょう。
オットーはソーニャと出会った際にもらった純銀のコインを大切にしつつ、生きるよう言われたと感じていくのが見どころとなる今作。オットーと周りとの関係性が変わっていくのには色々と考えさせられました。
おすすめの人(どんな気分になれるか)
Rita Wilson, Sebastián Yatraの『Til You're Home』によるエンディング曲が身に染みる中、オットーの人生を改めて振り返りたくなったラスト!感動的なヒューマンドラマを見たい人や、終活・人生観について考えたい方にもおすすめできる映画です。 オットーの生き方を踏まえて、周りの人との関係性を考えたくなるかもしれませんよ。
音楽(洋画・海外ドラマ)、音楽(ポップス、ヒップホップ)が好きな95年生まれ。このサイトVODZOOの姉妹サイト【SOUNDZOO】の運営もしております!