【ネタバレあり】全裸監督のあらすじ、3つの見どころとは?
AV界の異端児村西とおるの半生を描いた衝撃的な話題作「全裸監督」あらすじ、ネタバレ、見どころなど、実際に全裸監督を視聴した筆者がレビューします!
そんな思いを持っているあなたのために、
この記事では、全裸監督のあらすじ、キャスト、見どころ、ネタバレを解説していきます!
あらすじ
1980年代の日本、会社は倒産し妻の浮気現場を目撃。まさに絶望的な状況にいた村西(山田孝之)が、その信じられないほどの逆境をバネに、なんとアダルトビデオ業界で成り上がっていくストーリー。主人公の村西とおるは実在するAV界の帝王、AV界に革命を起こした伝説の男である。
仕事を失い家族を失い、絶望のどん底にいた村西がひょんなことから知り合ったトシ(満島真之介)。なんとラフホテルで盗撮した映像をビデオにして販売しているというトシがきっかけでエロの世界に強い興味を持った村西は、これはビジネスチャンスになると確信した。
アダルトビデオショップで販売されている「ビニ本」に目をつけ、元セールスマンの力量を発揮し、ビニ本を作成し販売していく。これが好調で村西はビニ本界で一目置かれる存在になる。
ビニ本の出版からアダルトビデオの発売とどんどん「エロ」の世界でのビジネスを確立していく村西。その過程において障害となるのが「国の定めたルール」である。これを守っているうちは本物を作り出すことはできないと考えた村西は、ことごとくルールを度外視して我が道を進む。
商品は売れるが敵も増える一方。そんな中で、厳格な母親に育てられ自分を見失いかけていたひとりの女子大生恵美(森田望智)が現れ、その出会いが村西のAV監督としての道筋を大きく変えていくことになるのだった。
ネタバレ
主人公村西とおるは英会話教材を訪問販売するという営業の仕事をする中で、自身ならではの独自のセールス手法を身につけた。相手を選ばず、商品を次々に売ることができるようになってきたころ、会社の売り上げが持ち逃げされ、結果として会社は倒産。時期を同じくして妻の浮気現場を目撃する。
このことがきっかけとなり、村西は飲み屋で出会ったトシとともにアダルトの道へ進むことになるが、これがとんとん拍子でうまくいき、村西は一躍アダルトの世界で一目置かれる存在となった。
※以下ネタバレを含みます
村西がアダルト界でまだビニ本を売っていただけの時代から、やくざの男古谷と出会うわけだが、この男が後に信じられないほどの悪い男だったことが発覚する。本作では村西の敵は池澤と警視庁の武井であるということが早い段階で分かるが、それで終わらないのが全裸監督の面白いところ。
結局村西をサポートしてくれる、素性は怪しいがいい人のイメージが強かった古谷は、裏でとんでもない恐ろしい闇ビジネスをしていた恐ろしい男。トシはこの古谷にいいように使われてしまい、最終的には村西にも縁を切られ、古谷の悪行をすべてかぶる形で逮捕されてしまう。
結局は古谷が池澤よりも武井よりも恐ろしい存在だったということがはっきりと分かるラストはかなり衝撃的だった。
出演キャスト
山田孝之 / 役:村西とおる
主人公であり「アダルトビデオ界の帝王」と言われる実在のAV監督。英会話教材のセールスマンからAV界へ転向し、その独特な人間力を生かしAVの世界で成り上がっていく。
満島真之介 / 役:荒井トシ
村西がアダルトの世界に進むきっかけになった人物。ラブホテルで盗撮したビデオを売り金儲けをしていたことが村西に大きな影響を与え、後に村西がビジネスを立ち上げる過程でなくてはならないパートナー的存在となる。
玉山鉄二 / 役:川田研二
ビニ本の出版を自ら手掛けていたとは思えないほど一見真面目そうな川田。村西と出会い、その型破りなアイデアや行動力に魅力されて手を組むことになる。
森田望智 / 役:佐原恵美(黒木香)
このストーリーのヒロイン。母子家庭でありながら裕福で極端なほど厳格に育てられたが、自己を殺して生きてきた反動か、性に対する強い関心を抑えきれずにいた。ありのままの自分を認めてくれた村西に強い信頼と愛情を抱くようになる。
石橋凌 / 役:池澤
AV界の最大手であるポセイドンの社長で村西の商売敵となる人物。急成長を遂げる村西のビジネスをあの手この手で妨害しようとする。派手で豪華な暮らしぶりはまさに「成金」という言葉そのもの。
リリー・フランキー / 役:武井道郎
警視庁の人間でありながら、自らの利益と保身のために池澤と結託していたため結果的に村西の宿敵のような存在となる。村西の進む先に必ず現れ法律を武器にビジネスの存続を脅かし、執念深く追い回し続ける。
國村隼 / 役:古谷伊織
北海道時代に村西が出会った落ち目のヤクザ。村西たちの製作したビニ本を運搬する役目を担い、いつしかヤクザの世界にも返り咲いた謎の多い人物。
小雪 / 役:佐原加代
佐原恵美の母親。恵美を異常なまでに縛りつけて厳しく育ててきた。恵美への執着心は見ていて恐怖さえ感じるほど。その裏には自らの過去に対する複雑な思いがあった。
みどころ
全裸監督の見どころは3つあります。
山田孝之の演技力がすごすぎる
山田孝之が演じる村西とおるがとにかくいい意味で変であり、独特であり、すごく面白い点は全裸監督の見どころとして忘れてはならないポイントです。これまでさまざまな役を体当たりで演じてきた実力派俳優の新たな一面を見れる本作品。
村西とおる本人と直接会ったことのある人は、「山田孝之かと思った」というほど、本人の話し方や表情一つまでリアルに再現しているというのですから、やはり山田孝之はただものではありませんね。
昭和の時代を忠実に再現している
村西とおるが暮らしていた北海道の家や、町のアダルトビデオ屋、スナックのような飲み屋に至るまで、とにかく昭和の時代がしっかりと再現されている点も本作品の見どころです。
登場人物のファッションや、例えばトシのヘアスタイルなどもまさに昭和そのもの。この時代を知る人にとっては懐かしい気持ちになれる作品であることはいうまでもありません。
テンポの良いストーリー展開
全裸監督の面白さが、幅広い世代そして性別問わず伝わりやすいのは、そのストーリー展開です。初めは英会話教材のセールスマンとして真っ当に生きてきた村西が、嫁の浮気と会社の倒産をきっかけに全く予想もしない道(アダルトの世界)に進んでいくという流れはとても極端で面白いですよね。
おまけにそこで持ち味を存分に発揮しあれよあれよという間に次々にヒット商品を生み出していくという、まさに痛快なストーリー展開です。シリーズ物は途中で中だるみすることも多いものの、本作品に至っては全くそれを感じさせない、常に「えええ!大丈夫?村西とおるどうなるの!?」と見るものを惹き付ける魅力があるのです。
筆者の感想
邦画や日本のドラマはあまり見ることのない筆者ですが、全裸監督は個人的に好きな俳優(山田孝之)が主演であることもあり、ずっと気になっていた作品でした。
率直な感想としては「面白い」の一言に尽きます。このような作品はとてもじゃないけれど地上波ではNG。あまりにも際どいシーンが多すぎるのと、内容的にも例えNetflixでも放送禁止すれすれなのでは?と思う部分がありすぎる衝撃的な内容です。
何よりも、主人公の村西とおるが実在する人物であることにより、このぶっ飛んだストーリーが全てリアルに見えてきますね。もしもこれがフィクションだとすれば、「こんなことはまあ、実際には絶対にありえないな」と思い興味を持てないかもしれません。
ですが、実際に警察に捕まったり、ハワイに撮影に行ったり、そしてそこでも捕まったり…この全てが事実に基づいているのですから、これはあまりにも面白すぎるしインパクトは相当なものです。
山田孝之の演技はいうまでもなく素晴らしく、彼の天才的な演技力を目の当たりにできる作品がまた一つ増えました。全裸監督はエンターテイメントとして単純に楽しむことはもちろん、今から40年近く前の日本を垣間見ることもできる素晴らしい作品です。アダルトに全く興味のない女性たちにも、ぜひ観ていただきたいと感じました。
全裸監督の配信している動画配信アプリなどの情報は、次の記事でも解説しています。
2021年12月06日更新
アニメ・ドラマが大好きなエンジニア!時間がある時はドラマ・アニメを見いるエンタメマニア! また、カワウソを愛しカワウソに似ている